やっぱり手を繋ぎ、来た道をまた歩く

隣に健太がいることでこんなにも私の世界は明るくて楽しくて、すべてが健太一色になる

これからもその先もずっと、年をとってもいつまでも仲良くいたい

私は明るい未来を考えながらホテルへ向かった

部屋に着いてからもこれといってすることもなく、ただ二人でベットに寝転がりテレビを見ていた

「お湯入れてくるな」

「あ、うん」

なぜか昔からお風呂の担当は健太なんだよね

いつの間にかそうなっていた

「入るぞ」

「うん?」

「ほら、早く」

「キャ」

抱っこされ、風呂場へ連れて行かれた

「もぉ、びっくりするじゃん」

「重くなったな」

「ひっどーい」

私はいじけて背中を向けると後ろから手を回し私にしがみ付き

「怒った顔もかわいい」

そんなこと言われると怒れないよ

私、きっとまた赤い顔をしているね