「ん…」

あれ…?私、どうして……?

「あ、起きたか」


ガチャって音がしたと思ったら、若葉くんが私の部屋のドアを開けて入って来た。


「若葉くん?あの、私……」

「急に倒れたんだよ。いいから大人しくしてろ」

倒れた…?

そう言われてみればそうかも知れない。

お風呂上がって、若葉くんがお風呂に入って、リビングで…そっか、倒れたんだ。


「ご、ごめんね。あ、ご飯って」

「お前が作った料理は俺が少し食べた。残ってるやつはラップかけて冷蔵庫に入れてあるけど」

「あ、そっか。良かった。てゆうか、ありがとう」

「いや、別に」

若葉くん、いい人だな…。


ふと、そう思った。