溺愛警報発令中!

俺は女子には大して興味なかったけど、『二宮奈留』って名前が気にかかった。

どこかで聞いたことあるような気がして。

「ほら、これ!」

「わー、可愛いじゃん」

「やっぱ写真でもかわいいね」

「めっちゃ俺タイプなんだけど!今度合コンセッティングしてよ〜」

「なにそれ!わたしたちじゃ不満ってコト?」

そんな話で盛り上がってる中、俺は1人で考えていた。

あの写真の女子は、間違いなく昔良く遊んでいた、『奈留ちゃん』だ。

逢いたい。

率直にそう思った。

「ねえ、その子どこの高校受けるの!?」

「え…?えっと…」

「たしか、佐倉さんと同じで、玉上高校受けるとか言ってなかった?」

「あ、そうかも」