「お前、熱あるだろ」

「え…」

俺がそう言った直後、二宮の体が倒れて来た。

「うおっ…」

とっさだったけど、俺は二宮の体をなんとか受け止めることができた。

「やっぱりな」

「うぅ…」

「無理すんなって言っただろ…」

ったく、しょうがねえな…。

俺は二宮をお姫様抱っこして階段を上っていった。

たしか、二宮の部屋は2階だったはず。

さっき弟クンの部屋に服取り行ったとき、隣に部屋があって、NARUって書いてあるプレートが掛けてあったから。

あった…ここだよな?

部屋のドアを開けて、二宮の部屋らしきところに入った。