溺愛警報発令中!

「はぁ、よく見ろよ。もうお前の家ついてんだろ。じゃあな」

「あ…」

うう…だめだ、また涙が…。
私、こんなに涙腺弱かったっけ。

でも、あの時も…。

だめだ、思い出すのはやめよう。

ふぅ…落ち着こう。

私は涙を拭って家のドアを開けた。

「ただいま…」

「おかえり。勉強どうだった?」

「あ…進んだよ、優香ちゃん教えるの上手いから」

「そう、ならよかった。私今日夜勤だから、すぐ仕事行ってくるけど…気をつけてね」

「はぁい…」

ほんとは、あんまりはかどってない…だって若葉くんたちにあって…。

あ、だめだ、また泣く…。

「お、お風呂行ってくる!」

「あ、いってらっしゃい」