溺愛警報発令中!

気付いたら、私の目からは涙が溢れていた。

「うっ…」

何でだろう、若葉くんに冷たくされるのが、すごく嫌だった。
どうして…?

「くっ…」

すると突然、若葉くんが私の腕を掴んで、抱き寄せて来た。

そうすると、自然に私たちは抱き合った風になるわけで。

すごく恥ずかしいっ!

「その、ごめん…泣かせて」

「へ…?」

「へ…って」

「あ、ごめん、朝会ったときから、謝れないのかなって思ってたから」

へへ…と笑う私に対して、若葉くんは驚きを隠せない様子。