「よし!」


私、二宮奈留は、部屋の鏡の前で玉上高校の制服に着替えていた。


今日からまた新しいクラスで、学校生活が始まるんだ。


期待に胸を膨らませていると。


「奈留、そろそろ出ないと、優香ちゃん待ってるんじゃない?」


「あ、やばい!行ってきます!!」


私はカバンを持って家のドアを開けた。


「あら、奈留、おはよう。久しぶりね。」


「優香ちゃん!おはよう!!」


「今日はいつもより少し早いわね。凛君に起こしてもらったから早いのかしら?」


「あ、うん、そうだよ!さすが優香ちゃん、勘がいいね…」



「ふふ、ありがとう。さ、行きましょ」