「……さっき空港で浮気の話、しただろ」
「うん」
「梓こそ浮気してなかったか?」
「まさか。環の仕事こなすだけでいっぱいいっぱいでそんな余裕なんてないよ」
「言い寄ってくるやつは」
「いないよ。……あれ、もしかして私より心配性?」
「どうかな」
「だいたい会社以外で親しい男友達なんていないし、会社は私と環の事は暗黙の了解になってるでしょ?」
そう、私と環の事は、会社では暗黙の了解ということになっている。桃子ちゃんは律儀に誰にも話さなかったみたいだけれど、別の社員さんに私と環のデートを見られてしまったらしく、それ以来、黙認、のような形になっているらしい。
「それに、環以外の人を好きになることなんてあり得ないよ」
「どうして?」
「それは……」
教えてと言わんばかりに、環が頭を垂れて、私の口許の横に耳を持ってくる。
「会社では隙がないのに、私の前では少年みたいなところがあるし、格好良くて、優しくて、私だけを見ててくれて、あとその、何より、環のことで毎日頭がいっぱいだから」
自分で言っているうちに顔が熱くなってきて、最後の方は恥ずかしくて声が小さくなってしまった。
「うん」
「梓こそ浮気してなかったか?」
「まさか。環の仕事こなすだけでいっぱいいっぱいでそんな余裕なんてないよ」
「言い寄ってくるやつは」
「いないよ。……あれ、もしかして私より心配性?」
「どうかな」
「だいたい会社以外で親しい男友達なんていないし、会社は私と環の事は暗黙の了解になってるでしょ?」
そう、私と環の事は、会社では暗黙の了解ということになっている。桃子ちゃんは律儀に誰にも話さなかったみたいだけれど、別の社員さんに私と環のデートを見られてしまったらしく、それ以来、黙認、のような形になっているらしい。
「それに、環以外の人を好きになることなんてあり得ないよ」
「どうして?」
「それは……」
教えてと言わんばかりに、環が頭を垂れて、私の口許の横に耳を持ってくる。
「会社では隙がないのに、私の前では少年みたいなところがあるし、格好良くて、優しくて、私だけを見ててくれて、あとその、何より、環のことで毎日頭がいっぱいだから」
自分で言っているうちに顔が熱くなってきて、最後の方は恥ずかしくて声が小さくなってしまった。

