エリート社員の一途な幼なじみと交際中!

「それどっちかっていうとおかずだよ」

「それじゃあ、レタスチャーハン作ってくれ」

レタスチャーハンは、前に一度作ったことのある手料理で、環から好評だったやつだ。

「わかった。楽しみにしててね」

他にはどんな食材を買おうか、あれこれ考えていると、環の手の力が急に抜けた。顔を向けると、環は長旅で疲れてしまったのか、運転手さんの車が居心地が良いからか、眠りに落ちていた。

眠った顔も2か月ぶりだ。クールな環の横顔は、寝ているときだけ、少年みたいな面影を残している。それもまた胸をキュンとさせるポイントなんだけれど。

「おつかれさま、環」

小さく呟くと、環を起こさないように、高速に乗った車の窓の外から、移りゆく東京都心の景色を眺めて過ごした。