「・・・・・どうした?」


「神野さんはいつまで捜査1課にいたんですか?」


「え~っと・・春ぐらいかな。」


「・・それでしたら、
1つお伺いしたい事があります。」


「なに?」


「・・・・・・・・。」


「・・・いいよ遠慮しなくて。
どうした?」




「柏原ミキヒコ。」


「!?」


「4人の女性に性的暴行を働いて、被害者の1人を自殺に追いやった連続強姦魔、

柏原ミキヒコの事件にも携わっていましたか?」


「・・・・どうして?」


「・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・・・。」


「成田や他のみんなには絶対に内緒にしてくれますか?」


「・・・・・・・・・・。」



「中学生の時、
私は暴行未遂に遭いました。

ちょうどこれぐらいの冬の時期、

部活が終わって夜も深くなっていた中、
家に帰っていた途中です。」


「・・・・・・・・・・・・・。」


「いきなり後ろから羽交い締めにされて、
スカートの中に手を突っ込まれて。

口元を抑えられながらも、
必死に助けを求めていたら・・

たまたま通りかかった人がいて、
犯人は逃げていきました。」


「・・・・・・・・。」