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「中野マサノブとは高校からの同級生?」


「はい。マサとはお互い社会人になってもずっと付き合いがありました。」


「じゃあ・・・。」


「刑事さん。
マサは絶対に殺してないですよ。」


「ちょっと待った。

あくまで俺達は居所を探してるだけで、
まだ犯人と決めつけたワケじゃない。」


「俺・・酒飲むとすぐ悪酔いしちゃうんだけど、いつもマサが介抱してくれました。

あんな優しい男、他にいません。」


「・・・酒の介抱をする・友達想い以外に、何か彼の性格や行動で言っておきたい事は?」


「え・・・。」


「良い情報ばっかり言うのはフェアじゃないぞ。他の友人からの聞き込みで、

“一度キレたら手がつけられない”っていう証言もあったらしいじゃねぇか。」


「違いますよ!それは誤解です。

・・・・・何て言うのかな・・。
マサは結構溜め込むタイプなんですよ。

だからフッとそれが解放される事も確かにありました。」