「交際相手と会った事は?」


「マサさんが働いているお店に何度か行ったことがあります・・。

私のカレがそこの玉子焼きを気に入ってて・・。

勿論、上原さんとも何度か一緒に。」


「あなたから見て・・
上原さんと中野の二人はどうでしたか?」


「すっごくお似合いだったと思います。

私のカレと違って・・
マサさんは凄くしっかりした方だし、

上原さんの事ホントに好きな感じがこっちにも伝わってたし・・。」


「そうですか・・・。」






『神野くん。』


「・・・?」


『成田捜査官が一生懸命スキャンを続けてくれていますが、

こちらで上原さんの日記の確認を始めています。』


「それで・・?」


『“永川主任”・・という方について中山さんに聞いて頂けますか?

彼女の日記に度々この名前が登場しています。

中山さんには愚痴をこぼさなかったようですが・・

どうもこの“永川主任”が仕事での悩みの種だったようです。』


「・・了解。」