上原シオリが殺された304号室。
その隣の303号室の住人にお礼を言って扉を閉める。
これは・・オレリアルガチ手柄じゃね?
「ハルカさん、どうっすかオレの冴え渡る聞き込み。」
「・・・隣人に聞き込むのは初歩中の初歩なんだけど。」
「でもこれで益々疑いは深まりましたね。
シオリの交際相手【中野マサノブ】
奴が彼女を殺したんすよ。」
捜査の取っかかりとなったのは、
彼女が毎日つけていた日記だった。
1日数行だったけど、シオリが端的にその日に起きた出来事をメモしていた大学ノート。
改めて一番最初から全て目を通した。
友人の結婚や新しく来た上司など、
些細な日常が書かれていた中、
ある日を境に「、、、」とか、
「・・・」が多くなった。
そこに登場してきたのが、
渦中の容疑者 中野マサノブ。
どうやらシオリは過去の恋愛がトラウマで男性恐怖症の一面を持っていたらしい。
それでも中野の登場から、
「、、、」「・・・」が多くなり、
恐らく彼女は自分の気持ちとか、
心の葛藤とかもこの大学ノートに書いて整理していたと思われる。



