「シオリ・・あれだ・・風邪引くなよ。」


「・・・。」


最後に、階段を昇りきった先でこちらへ振り返って私の目を見つめてきた。


だからすぐに視線を外して反対のホームへと歩き出す。



「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・。」


精一杯強がっているカレをあっけなく無視して、涙は頬に流れてた。