「「・・・・・・・・・・・。」」
「・・・どうぞ。」
エレベーターで8Fに降りた後、
小泉が開けた扉に成田と先に入った。
「・・・・・・・・・・。」
『中野氏で間違いないですか?』
「はい・・・って!おい成田!!」
リビングに、1人の男が座っていた。
小さく体を丸めて・・
広い部屋の片隅で体育座りしながら・・
俺達を・・・怯えた目で見つめながら・・
「中野マサノブ!!
上原シオリ殺害の容疑で逮・・・。」
「ちょっと落ち着け。」
成田がその姿を見た途端、掴みかかったので慌てて引き離したと同時に、
遅れてリビングに来た小泉が無言でその頭を後ろからはたく。
「・・・・神野さんは・・
どうして気付いたんですか?」
「気付いたのは俺じゃない。俺の上司だ。」
「・・・・・・・・・・・。」
「うちのプロファイラーは、
その人が残した日記があれば、
それだけでその人間性全てを丸裸にする。」
「・・・・・・・・・・・。」
「だからこそ・・シオリを殺したのは中野だと推理したんだけどなぁ・・。」