いいと思う。彼女らしくて。本人には言わないけど。 「……いつまで笑ってんの!」 「すまん、すまん。…あ、そろそろ帰るわ。じゃあな」 「……うん。バイバイ」 ひらひらと手を振り、俺は帰ることにした。もう日が 完全に沈み、真っ暗だったが星は空いっぱいに広がっ ていてきらきらと光っていた。