「い、嫌…だ」 勇気を振り絞って出した言葉だった。どうして行かな きゃならんのだ。確かに嫌いとは言ってないけど…。 「えっと…高校から早弁できるようになったし、俺は学校好き」 「早弁は、別にい、いらない」 おどおどしながらも頑張って言う。彼の言う早弁につ いてのメリットが少しも思い浮かばなかった。 「わ、私は!学校行きたくないの……」