学校嫌いな雨咲さんと学校好きな灰葉くん


咄嗟にドアを閉める。激しい音がした。


「どうしたんだよ急に……」


「ご、ごめんなさい!その、同じ高校の、生徒らしき人たちが見えたから…」


あの様子だと多分バレてないと思うが。でも手が震え


てしまう。小刻みに震える手。相手に気づかれないよ


う、手を後ろにまわした。


「? だからなんで…?」


「だ、だって……が、学校休んでるのに同級生と話して