「やばーい!
早く帰んなきゃ!」



そう言って夜道を
駆けている少女は、
“木下 由衣”


近所の高校に通う
高校1年生だ。



「門限過ぎちゃった!
怒られる~!」




こんな呑気な由衣だが
この後自分を待ち受ける
“最期”など
想像しなかっただろう。