「先輩、暴力は良くないんじゃないっすか?」

恐る恐る目を開けると、
茶髪のサラサラの髪をしたモデル顔負けの男の子が先輩の腕を掴んでいた。

「ちっ、覚えとけよ!」

そういうと、先輩は左手をぱっと離して逃げていき

一方の私は、腰を抜かしてしまい…その場に座り込んでしまう

周りで見てた人達は、何も無かったように買い物したりクラスへ戻って行った。

怖かったぁぁぁあ……

「大丈夫?」

「あ、えっと、、はい」

目の前にしゃがみこんで、私の顔を覗くのはさっきのイケメンさん。

「なーんで、敬語(笑 タメだから、ね?」

「あ、うんっ……あの、ありがとう」

「ん、いーえ。立てる?」

「……」

立とうとするも力が入らない。
首を横に振ると、イケメンくんは背中を私に向けて「んっ」と言う。

これは、乗れということ……?

「あ、いや……重いから大丈夫デス」

「いーから」

「でも……」

「あーもう」

そういうと、彼は向き直り私を持ち上げた。