「それじゃあ、少し休んでから戻りなよ」

「あ、うん」

「じゃ」

イケメンくんは、私の頭に手をポンっと置くとひらひらと手を振って保健室から出ようとする

……あ、待った、、名前!

「ま、待って!」

「ん?」

ドアに手をかけた所で、彼は振り返る

「……名前、まだ聞いてなかったから…」

「あー、俺の?」

私は、首を縦にコクコクとふる。

「秦。三股 秦だよ。またね、のんちゃん」

そういって、三股くんは保健室をあとにした。

三股 秦(みつまた しん)くんかぁ。
名前までかっこいいじゃないか……


助けてくれて、ありがとう。三股くん。