「おい美波。俺帰りたいんだけど…」

(全く広斗の奴…そればっか。見たいアニメでもあるのかな…)

「はいはいバイバイ、ひろ」投げやりに言ってやった。

「そんなことよりみーちゃん(私のこと)どんな子かなぁ⁇」

「うん、どうだろう…バスケ部のガタイのいいような人が来るのかな、背が高くて、顔が黒い感じの人かなぁ〜?」
想像しただけでもおかしい。自分で言ってなんか笑えてくる。

そんな人がうちの部活に…似合わない…

「ちょっと‼︎みーちゃん真剣に考えてる⁈」

(いゃぁー、私は真剣だよ!)

「俺、マジで帰るから…」
広斗はスタスタと教室を出て行った。

「あっ、ちょっと待ってよ〜」
私は広斗を引き戻そうと廊下に出た。

んっっ⁇何だ、誰かがこっちに向かって走ってくるんですけど‼︎


ヤバイ‼︎怖い‼︎





私は間近に迫ったその人にぶつからないように左に避けた、その人も私と同じ方向に避けたのだった。





ぶつかる…









私はぶつかってきた男子を体で受け止めた。



なんか、ハグしてるみたいじゃん…








でも、その勢いに耐えられず、その場に倒れてしまった…