「先生。小暮さん気持ち悪そうなんで、保健室連れてきます。」

え?蒼空くんが私に手を差し伸べた。

「ほら、海波。立てる?」

「うん。ありがと……」

クラっと目眩がした。その瞬間ふわりと心地いい匂いがして、
私は蒼空くんに支えられていた。

「大丈夫かよ。って無理か。乗って、」

乗ってっておんぶするってこと?

「いやいやいや。そんな迷惑かける訳には、」

「ほら。いいから、」

蒼空くんの推しに負けてしまい

「ごめんなさい。重いよね。」