小暮から聞いた話はあまりにも衝撃的だった。

立花海月。まじかよ。

俺にはトラック運転手の父さんのお兄さんのおじさんがいた。すごく
優しくて大好きだった。そんなおじさんの笑顔を見なくなったのは
俺が中学2年の時から。前の日に徹夜で仕事してたおじさんは
次の日の運転で居眠りをして事故を起こした。

その時のことは鮮明に覚えている。

被害にあったのは俺と同じ中学2年生だと聞いたから。

まさか、小暮の彼氏だったなんて。

俺はどんな顔して小暮と話せばいいんだ。

怖い。この話をして小暮に嫌われてしまったら。

嫌われたくない。この気持ちは恋なのかな。

でも、俺は小暮に恋するのは許されない。小暮の運命を変えてのは
俺のおじさんなんだ。

明日から、小暮と関わるのは避けよう。