「ごめん。ありがとうね。」

その後小城くんと屋上までいった。

「そんで、話ってどうしたの?小暮。」

小暮 その響きがやけに寂しく感じた。みなって呼んでくれた方が
なんかよかったな。

「今日は小城くんにわたしの過去の話を、したいの。聞いてくれますか?」

小城くんはすこ驚きながらも笑顔で頷いてくれた。

「もちろん。」

「私にはねさっちゃんと蒼空くん以外にももう1人、幼なじみがいたの。
私の、初恋の……人。立花 海月 みっくん。みっくんはあの頃の私にとって
太陽のような存在だった。いつも私が悲しい時とか寂しいときとか
みっくんは1番に駆けつけてくれていつも寄り添ってくれた。そんな
みっくんが大好きだった。小学校3年生のときにみっくんから告白して
くれて付き合うことになった。それからの日々は本当に幸せだった。
でも私の誕生日の日、2人で道路を歩いていたら居眠り運転のトラックが
突っ込んできてね、私を庇うようにして、みっくんはひかれた。
その後すぐに病院に搬送されたんだけど出血が酷くて、即死だった。
それが中学2年のとき。それからは、男子が怖くなった。
みっくんと別れてすぐになんかたくさん告白されて。どんどん男の子が
怖くなったの。唯一話せたのは蒼空くんくらいだった。でもそんな
ときに会ったのが小城くん。小城くんは本当にみっくんに似てる。
だから、ついこの前はあんなふうになっちゃってたくさん迷惑かけて
ごめんなさい。あとみっくんは私の事みなって呼んでたの。小城くんに
そう呼ばれた時不思議と嫌じゃなかった。あと、小城くんが
言ってくれた言葉のおかげで私、背中押してもらって家族に
思い全部打ち明けることが出来たの。本当に本当にありがとう!
今でもみっくんを思い出すととても悲しいしこの先みっくん
以上に思える人はいないと思う。でも私、前に踏み出せるように
頑張ってみるね!」