「それに海波」

お兄ちゃんが言った。

「海月は、俺たちの心の中でずっと生きてんじゃん。」

お兄ちゃんの言葉に胸がいっぱいになった。

そうだよ、世間がなんと言おうと私がみっくんと過ごしたかけがえの
ないあの時間はずっと私の宝物だ。

「そうだね。」

その後みんなで家族団欒した。

あ、そうだ。小城くんにメールしなきゃ。

(小城くん。今日はごめんなさい。でも小城くんのおかげで私は少し
自分の意見を家族に言えました。明日、小城くんにお話ししたいこと
があります。お昼休みにお時間いいですか。)

はぁー。なんか、緊張したなー。家族とかさっちゃんや蒼空くん
以外に自分からメールするのなんて、はじめてだし。