「海波、ありがとう。言ってくれて。ねぇ、私、いえ私たち家族は
みーんな、海波のことが心配だったの。海月くんが亡くなって
春輝も理人も蒼空くんもさっちゃんも大泣きでその中で海波は
ずっと無表情のままで。海月くんの遺影を見つめてた。その後も
海波はずっと海月くんのことで泣くことはなくて。でも心の中では
そんなにたくさんのこと抱え込んでたんだね。ねぇ海波1人で
抱え込まないで。私たち家族は、」

そうお母さんが言うと、ガチャと部屋のドアがあいて

「ずっと海波のそばにいる!」

お父さん、お兄ちゃん、理人、お母さんが声を揃えて言った。

「私、まだ前に進めないし、相変わらず人前では緊張しちゃうし
何かとみっくんのこと思い出すの。その度辛くなってでもこの気持ち
が爆発したらみんなにも迷惑かけるって勝手に考えてた。
でも、違ったね。みんなわたしのみかたでいつも寄り添ってくれてた。
これからは、私なりにみっくんの死にも向き合って自分なりに答えだす、
時間はかかるけど頑張るね!」

みんな笑顔で頷いてくれた。