「尚緒がさ、こんなに女子に話しかけてるとこ、初めて見た。
だからさ、尚緒のこと嫌いにならないでやってくれよな。あと、席替えの
日は無理に話しかけてごめんな。」

え……大雅くんは私が男子苦手なこと知ってるのかな。
1人で考え込んでると、

「あー、ごめん。実は席替えの日の帰りにさ尚緒に多分小暮さん、
男子と話すの苦手っぽいからあんま馴れ馴れしくすると怖がられちゃうよ
って言われてね。」

あ、そうだったんだ。相変わらず小城くんは優しいなぁ。

「ううん。大丈夫。私はこの人見知りな性格克服したいと思ってるの。
だから、大雅くんが話しかけてくれて嬉しかったよ！」

うん。ちゃんと思ってること言えた。
すると彼は笑顔になり

「そっか！よかった！ところでさ海波ちゃんってさ尚緒のこと、どう
思ってるの？」

え、っとそれはどういう意味なんだろう。