君に伝えたい思い

「あ、小暮。おはよう。昨日はありがとな。妹、喜んでくれたよ。」

あ、良かったぁ。これで一安心だ。

「そっかぁ。役に立てたみたいでよかったよ。」

隣でさっちゃんがニヤニヤしながら見ている。

「で、これは俺から小暮へのお礼。」

「え?」

そう言って手渡されたのは、可愛い柄でラッピングされた袋だった。

「え、いいよ、こんな気使ってもらわなくて。」

「いいんだ。昨日結局たいしたお礼出来なかったし。貰ってくれよ。
俺はそういうの使わないし。」

えー。どうしよう。まぁそう言ってくれるんだから貰おうかな。

「じゃあ、ありがたくいただきます。ありがとう。」

「なんだよ!尚緒ー。いつの間にか距離縮めてんじゃん!」