きっと小暮自身は頑張ろうとしてる。でも、きっと何かがそれを止めようと
してるんだって、だから俺は気付いたら聞いていた。

「小暮って、過去に何が会ったの?」

そう聞くと榛名の姉は困ったような悲しそうな顔をした。

「嘘。あの海波そこまで話すなんて、本当に小城くんには気を許し
かけてるのかも。でも、ごめん。それは言えない。でも、海波は
小城くんが思ってる以上の辛い思いしてる。あの日海波が受けた傷は
海波に大きな傷跡を残していった。でも、いつかその事を小城くんに
話したら、きっと海波はまたまえに進めるのかも。今日はありがとね。
海波のこと、よろしく。」

それから帰ったあといてもたってもいられなかった。小暮が抱えるもの
知りたくて、少しでも小暮に近づきたくて、気付いたら妹を利用して、
小暮にメール送ってた。でも、まさか、OKが来るなんて思ってなくて、
柄にもなく喜んでしまっていた。