「ありがとう。さっちゃん。でも、私無理はしてないよ。あの時
みたいに笑うことは出来なくなっちゃったけど、それでも私が
こんなに明るくなれたのはさっちゃんとそらくんのおかげ。
だから、私はさっちゃんとそらくんが今みたい傍にいてくれる
それだけで充分だよ。そんなに心配かけてごめんね。でも、
ありがとう。これからもよろしくね。」

「海波ー!うん!当たり前だよぉー!」

でも、正直小城くんはみっくんに似てる。さらっと励まして
くれるところとか。結局あの後私に気を使ってなんにも聞いて
こないところとか本当にみっくんだよ。ねぇ、みっくん結局私
みっくん卒業出来てない。会いたいよ、みっくん。

「海波。また、海月のこと考えてる?ほら、泣いてる。」
「あ、ごめん。そらくん。ダメだ。私、結局みっくんのこと
考えて、泣いてる。」
「いつか、そんな海波も受け止めてくれる人が現れるよ。」
「うん。」

帰ってからスマホを開こうとすると、ロック画面で手が止まった。
ロック画面は2年前から変えてない。私とみっくんで行った水族館
で撮ったツーショット。あーあ。そろそろ変えなきゃ。あれ。
メールだ、