「俺はそんなにかっこよくないから。残念だったね。」
「あ、ごめんごめん、尚緒くんは顔より身長が欲しいか。」
「は?」
「うわぁー。ごめん、ごめんて。」

そう俺はバスケをやっているが身長が低い。バスケの中で
身長はめちゃくちゃ大切なのに。それが俺のコンプレックス。
大雅は野球をやっていて、身長は178cmある。それに比べて
俺は166cm。そんなことを考えながら凹んでいる俺を見て、
大雅は爆笑。
そんなことを思いながら校門に入ると、1人の女に目が
奪われた。桜を見上げる少女。その目に光はなくて、
なんか悲しみを含んだような辛そうな瞳がいつの間にか目に
焼き付いていた。

「ん?どーしたんだ。うわ!めちゃ、美人いるじゃん!なになに
もしかして惚れた?」
「んーん」