「ふーん、じゃあ。遠慮なく聞くけど
海波を避けてるはお前のおじさんが
トラック運転手だったことに関わりあるか?」

すると小城は暗い表情から一転、とても
驚いた顔をして「なんでそれを」と呟いた。

やっぱりか。初めて会った時から小城に
抱いていた違和感や、もしかしてという考えが
今全て繋がった。

「やっぱり…。お前のおじさんはあの時、
海月をひいたトラックの運転手なんだな。
けど、一つ言っとく。ひいたのは小城の
おじさんであって小城じゃないんだから
その事故を海波につなげるな。もし、海波の
こと傷つけるようなことしたら許さない。」

すると、小城は

「そんなことわかってるよ。けど、おれと
血の繋がった人が小暮から大切な人を奪ったんだよ。そう思うと、俺は小暮には関わっては
いけないんだって思った。それに、小暮に
この事がバレたら絶対に嫌われる。それが
怖いんだよ。」