お湯に沈む。
ぶくぶくぶく。はぁ……。
「胡桃って普通にスタイル良いんだね」
「じろじろ見ないで、彗の変態」
「リホには負けるけどいいなぁ、私だけ貧相じゃん」
「いいじゃん細いんだから」
はぁーっと息を吐いて目を細める。
もう忘れよう。せっかくお風呂、いい気持ちなんだから。
透明のお湯をちゃぷっとかき混ぜた。
波立つ水面に顎まで浸かって、目を閉じる。
はー癒される……。
「リホそれ、どうやったらそんな成長するの?」
まだ胸の話してる、ふたり。
「彼氏のおかげかなぁ」
ぶはぁっと吹き出して目を見開いた。
「え、え、リホちゃん、彼氏とそんなことしてるの?」
「当たり前じゃん。高2だよ?」
「えぇ……」
リホちゃんの濡れたボブの先から水がぽたんと滴る。
あ、なんか、大人っぽい。
大人っぽいよ、リホちゃん……。