またどうせ9割越えなんだろうな……。
「似たようなもん」
10点!!
「何この点数!?」
「そんなオーバーリアクションする?藍田さんと13点しか変わんないんだけど」
ちがう。
あたしがとる23点と灰野くんがとる10点なんか大きく違うよ。
「あ……そっか。藤堂さんと別れて、一緒に勉強できなかったから……」
口の中でつぶやいたみたいな独り言。
でも灰野くんは拾い上げたみたい。
「なんで花?俺、花と勉強なんかしたことないよ」
「え……でもわかんないところ聞くんじゃないの?」
「俺は教科の先生に聞きにいってる。花は一人で塾にこもってストイックに勉強するからテスト期間に二人で会ったこともない」
「そ……」
そうなんだ……。
すーっと心の奥に引っかかってたものが軽くなったみたい。
「そっかぁ……」
「なんでそんな笑顔なの」
灰野くんは不思議そうにあたしを見てるけど、やっぱり言えないよ。
器、小さすぎだったなぁ、あたし……。
そんな時、



