こんな浮かれたあたしだから、神様は怒ったのかな。

それとも当然の報いなのかな。

返却された試験の結果は23点なんて中途半端で堂々とした赤点……。


「えっ胡桃留年!?」

「彗!縁起悪いこと言わないで……!まだ補習が確定しただけだから……」


ううー、せっかくの夏休みなのに……。


「……だめだった?」


その声にグリンと顔を上げる。

灰野くんだ……。あの放課後のキスから何日も経っているのにまだうまく見れない……。


今日も朝から、どうしてそんなにかっこいいの……?


「……23点?」

あ、見られた!


「ごめんなさい……!」


せっかく教えてもらったのに……。


「いや……わかってたよ。40点は無理だろうなぁって。それでも頑張っててすごいなって」

「それって……褒めてるの?」

「うん」

うそだ……。


「灰野くんは何点だったの?」