【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。

「一途って?灰野彼女と別れたんだろ?あー!もしかして藍田と?」


「あーうん……、一応」


ギリギリ存続してる。


「灰野すっご……。短期間で乗り換え?めんくい?うわーまじで羨ましい。あの学年トップのあとは藍田と付き合うとか」


目も合わせてくれないけどね。引かれてるしね。


そんな会話をしていたら、俺たちしかいない教室に、数学の教科書と筆記用具を抱えた藍田さんが入ってきた。


あー、勉強してたんだ。
職員室にでも質問に言ってたのかな。
それが一番早いよな。俺に聞くのよりずっといいと思う。


俺も高校に入ってずっとそうしてきたし。
やっぱ効率よく頼れんのはプロだろ。


すとんと席に腰を下ろした藍田さんをじーっと見ていた。


「じゃあ他の合コンメンバーナンパしにいこうぜ。灰野もその辺に声かけてよ」

「はー?なんで俺が」

「あと30分で学校でないと間に合わねんだよ!」


佐藤はなんでそう、計画性がないんだろう。
信じられなさ過ぎて逆に尊敬するわ。


「で、誰も見つからなかったら、灰野来てよ」

ふざけんな。


「いいから探しいこ」



しぶしぶと山本と佐藤について教室を出て行く。