【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。

「すごい、佐藤君も速いね!さすが運動部……!」


まるで見惚れてるみたいに言うなよ。



なんなの、藍田さん。
そんな目で他の男見なくていいから。



「俺だけに見惚れてなよ」



藍田さんの手をぎゅっと握って離したら。


「はい……」


真っ赤な顔の藍田さんが目の前にいて、俺は目を瞬く。