―――――大敗だ。


俺は帰り道を黙々と歩いて考える。


俺は、なんで藍田さんに好きって思われてるのに、告んない?


ダサいことしかできないから?


藍田さんの前だと理想の彼氏になれないから?


あの漫画みたいにできないから?


ナギっていう一番近い存在が嫌だから?





――――それって、藍田さんが求めてること?



藍田さんが求めてるのは。