「ナギちゃん大丈夫ですか?」


「ちゃんと点滴落ちてるから大丈夫よ。寝ながら点滴のチューブ踏んでたんじゃなかな」


どきっとした。

……やらかしたのは、あたしかもしれない。



「ナギちゃん、起きないけど大丈夫ですかね……?」


よく寝すぎな気がする。


「痛み止めの強い薬がはいってるからね。そのせいで相当ぼーっとしてたし、眠かったと思うよ」


「ええ……そうだったんだ」


言ってくれなきゃわかんないよ、ナギちゃん……。


なんで無理するかなぁ。



「お疲れ様。暗くなるから早く帰りなさいね」



看護師さんに会釈をして、ドアが閉じたのを見送る。