【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。


「ナギって罪深いところあるよね」


うん、なんかわかるよ、彗。



「あぁ、ナギ先輩、もうチャイム鳴っちゃうのであとはLINEします!」


「ありがとー」



ナギちゃんは無防備な笑みを振りまいて手をふっている。


授業中の彼はマネと連絡を取っているのか、ずっと片手にスマホ状態。


サッカーのことは本当にいつでも真剣だよね。

……部活頑張ってるもんなぁ。


灰野くんは、なんでサッカー部に入らなかったんだろう?


中学生の時、すっごくかっこよかったのになぁ……。


ぼけーっとしているうちに授業が進んでいく。




あれ?


もしかしてナギちゃんの好きな人って今の子なのかな?


スマホをポケットから抜き取ってナギちゃんにLINEする。


【もしかしてさっき教室に来た後輩の子がナギちゃんの好きな人?】