高遠くんの熱にうなされて





「うん、また明日!」


わたしがそう返して、韮崎くんが背を向けた瞬間“頑張って”という言葉に気付き、その意図を聞こうとした、


────瞬間、


「ねえ鈴」


「ひえっ……」


耳元で囁く甘い声。後ろから抱きついてくる甘い匂い。


「なーにしてたの、アイツと」


少し乱れてるミルクティー色の髪。ぜんぜん笑ってない色素薄めのたれ目。


間違いなく、怒ってる高遠くん。


「甘いもの、食べてた…?」


「アイツの口が甘かったって話?」


「え?韮崎くんはま…」


っちゃパンケーキ、


「っ、ん」


くちびる──に触れるギリギリすぐ横。


「なんでそんな無防備なの」