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「今日はありがとう、韮崎くん」
「こちらこそ。久住さんと来られてよかった」
「えへへ……。ありがとう……」
お世辞だとわかっていてもやっぱり嬉しくなる。
わたしが単純人間なのもあるんだろうけど、韮崎くんみたいな人に言ってもらえるなんて、余計に。
こういうところも人気者な理由なんだろうなあ……。
「少しは気が紛れたならいいんだけど」
「あ……」
そうだ。
元はと言えば、わたしがウジウジしてたから。
だからこうやって、わざわざ気を遣ってくれて……
「ありがとう……。こんなこと言ったら失礼かもしれないけど、楽しくて忘れちゃってた……」
「ほんと?むしろそれなら何よりなんだけど。俺もそんなに楽しんでもらえるなんて思わなかったから、よかった」
いい人、なんだな……。
しみじみとそんなことを思いながらも、なんだか恥ずかしくなって視線をうろうろさせていると。
「あれ、陽都くん!?」



