高遠くんの熱にうなされて





あぶないあぶない。忘れかけてた。


慌ててわたしはアイスを口に運ぶ。


「おいしい?」


「うん、すっごく!」


ほんとにおいしい。今まで食べたものの中でベスト5を争うくらいには。


自然と笑顔が溢れる。


「そんなにニコニコされると、誘った甲斐があったよ」


「うん…本当にありがとう…!ひとりじゃこんなとこ来ようと思わなかっただろうから」


ふだんはインドア気味だから、こんなところに、しかも柚姉以外の誰かと来るなんて思えなかった。


外が嫌いなわけじゃない。だけど、ひとりでこんなキラキラしたところに入る勇気もない。だから結局、家に引きこもりがちになってしまう。


……ほんとは高遠くんとお出かけしてみたりしたい、けど。でもさすがに欲張りだから、いつも心の奥にしまっておくのだ。