「そういえば、大丈夫?連れ出しちゃったけど。高遠とか怒ってたりしないかな?」
「えっ……あ、うん!大丈夫……だと思う、“寄るところあるから先に帰る”って連絡したし」
私はドキドキしてしまったのに、韮崎くんは何事もなかったかのように平然としている。
うん、やっぱり深い意味なんてなかった。
韮崎くんは、爽やかキラキラ優しい系男子だから。いま命名したけど。
キラキラした男の子にとったら、あんな言葉はスラスラ出てきて当然なんだよね。
これから韮崎くんに関わるなら、しっかり肝に命じておかないと。
───韮崎くんはきっと、“光側”の人間なんだってこと。
「ならいいんだけど。それで?あんな泣きそうな顔してて、どうしたの?」
「えっ、あれ……そんな顔してた……?」
自分が顔に出るタイプだとは思ってたけど、まさか。
「冗談だけど。カマかけただけ。でも、なんかモヤッとすることあったんでしょ?お兄さんに話してみなさい」
「あはは、なにそのキャラ」



