高遠くんの熱にうなされて




頑固、生意気、私なんて───どうせ眼中にないんでしょ。


高遠くん、なんかチャラそうだし。


それに───


「久住さん、高遠くん」


「……っ、はい……!?」


私と高遠くんに声をかけてきたのは、とあるクラスメイト。


名前、なんて言うんだっけ……。


「急に声かけてごめんね。ノート、提出してほしくて」


「あっ、数学の……ですよね。持ってきます」


彼女はたしか数学係。


こうしてみんなから課題を集めているんだろう。ご苦労様です。


「……なんで高遠くんがついてくるの。高遠くんもノート出しなよ」


高遠くんの席から離れて自分の席へノートを取りに行くと、なぜか高遠くんまでついてきた。


ほんの少しの距離なのに。


わざわざついてくる意味がわからない。


そんなことより、早く数学のノート渡してあげなよ……。