高遠くんの熱にうなされて




*



「ねえ鈴、どーしたの?」


「え……な、なにが?」


「今日の鈴おかしーから。なんで僕と一緒にいるのに、僕の方見ないの?」


うっ……。


たしかに、私は今日、高遠くんのことを避けてる。


……といっても、完全に高遠くんから逃げられるのは、授業中とトイレに行ってるときだけ。


私がどこかに行こうとすればついてくるし、じっとしてればひっついてくるし。


ずるい。


「な、なんでもない……」


「もしかしてきのう、オネーサンに言われてなにか気にしてる?」


そ、そういうわけじゃないけど。


高遠くんに振り回されてばっかりの自分が、少し嫌になっただけ。


韮崎くんにできるだけ頼らないようにするためにも、私がしっかりしなくちゃいけない。