高遠くんの熱にうなされて




まあ、高遠くんは柚姉を知らないし、聞いてくるのもごく自然な流れだけど。眉をひそめるに至った経緯はちょっとよくわからない。


「柚姉は、私のお姉ちゃんだよ」


「へー意外。鈴、キョーダイとかいたんだ」


なんだか棒読み。少しフキゲンな感じ。理由はわからないけど、ちょっとイライラしてるように見えた。


「鈴~!おかえり~!」


さっきまで少し離れたところにいた柚姉は、いつの間にか目の前に来ていた。


私より8つ歳上の姉、柚姉は、普段はOLとして働いていて、いちおう一人暮らしをしているけれど、夜ごはんを食べに来ることが多い。


だから、いつもはこんな時間にはいないはずなのに。


「た、ただいま……!」


「おかえり!今日は早く鈴に会えて幸せだわ~♡」


「そ、そうだよ!仕事は?」