写真の出来上がりは後日という事で、撮影が終わった2人はホテルのレストランで遅い昼食を食べ、帰宅する事になった。

 メイクや髪型を撮影用から普段用にして貰った。プロにしてもらうメイクやヘアスタイルはどちらも自分より綺麗にして貰えて、花霞はとても嬉しかった。それに撮影で使ったドライフラワーを小さなブーケにして記念にいただいたのだ。綺麗にしてもらえお土産まで貰えて、花霞はとても嬉しかった。


 「花霞ちゃん、嬉しそうだね。」
 「うん。楽しかった。こうやって綺麗にしてもらえて嬉しいし、写真も楽しみだし……。ブーケもとっても可愛い。」
 「そっか。それはよかった。」
 「椋さん、ありがとうございます。」
 「いいんだよ。俺も沢山プレゼント貰えたから。」
 

 そういうと、花霞をギュッと抱き締めた。今はホテルの駐車場。そこに停められた椋の車の中にいた。
 地下の暗い中とはいえ、花霞はとても恥ずかしくなってしまい、戸惑いの声を上げた。


 「りょ、椋さん………ここ、外ですよ?誰かに見られたら。」
 「我慢出来ない。………可愛すぎたんだ、撮影の時の君も。今の君も…………。」