溺愛旦那様と甘くて危険な新婚生活を




 「りょ、椋さんっ!?」
 「…………」


 何も言わずに、椋は裸のまま風呂場に入り、湯船に体をつけた。そして、驚いて唖然としている花霞を抱き寄せたのだ。


 「椋さん……突然どうしたの?」
 「………それは俺の台詞だ。………どうした?何か悩みごとがあるのか?それとも、俺が何かしたか?元気がないおまえを見てると、心配になるんだ。俺はまたおまえを傷つけてしまっているのかって…………」
 「椋さん………」


 椋はそう言うと顔を上げて、花霞の顔を覗き込んだ。彼の表情はとても心配そうだった。きっと、怒り悲しむ花霞の表情を久しぶりに見たので動揺しているのだろう。そういえば、喧嘩さえも最近はしていなかったな、と花霞は思った。

 水の中でお互いの肌が触れあう。
 そんな事はもう慣れたはずなのに、久しぶりだからか、いつも以上に恥ずかしさを感じてしまった。けれど、やはり彼に触れられると嬉しくなる。
 花霞は愛しい彼に向かって微笑んだ。